• 出来事 火, 1月 28, 2014

    「最強ヘッジファンドLTCMの興亡」という本を読みました。
    日本経済新聞出版社が出している本です。
    この本は、1998年に破綻したロングターム・キャピタル・マネジメント(略してLTCM)というヘッジファンドの歴史を綴った小説です。
    実際はアメリカで起きた話なので日本人には縁が薄い話ですが、当時は大規模な破綻ということで多くの金融機関や国まで巻き込んでの駆け引きが行われたようです。

    ヘッジファンドとは、近年は日本にもありますがお金を出資者から集めて運用し、利益を還元するというビジネスモデルです。
    このロングターム・キャピタル・マネジメントは、当時の金融業界でもトップクラスのトレーダーを集めただけではなく、後に金融工学等の分野でノーベル賞を取るような大学教授・学者をも取り込んだ最強のヘッジファンドと呼ばれていました。
    会社を立ち上げた直後から多くの出資者を募り、しかも大成功をおさめます。
    毎年の利益も想像以上であり、出資者も後を絶たない状況で業界でも圧倒的な地位を築きます。

    ところが内情としては一部の役員クラスのトレーダーによる独裁が行われており、一般社員の不満は相当溜まっていたようです。
    また、当初は完全な理論に基づいて運用されていたのですが、徐々に運用資金が大きくなりすぎたために、安定した投資先が無くなってきます。
    そこでトレーダーは社内のルールを無視してリスクの高い銘柄に発注をしたりするなど、一部個人への依存度が高くなっていきました。

    上手くいっている間は良いのですが、ルールもなく個人の裁量による運用のため、少し方向性がおかしくなると修正が出来なくなります。
    そのため、気付いた時には破綻からの回避は無理と思われる状況だったようです。

    大規模破綻ということで、世界的な金融危機の可能性もあったと言いますが、国家機関等も巻き込んで何とか影響を小さくするまでの駆け引きが生々しく描かれています。
    金融に興味のある方だけではなく、会社の経営やビジネスにおける考え方などの参考にもなると思います。
    私は面白くて3回繰り返して読みました。

    Posted by admin @ 4:50 PM for 出来事 |

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